3周年なのだ
少しの油断で、ある別荘の芝生が1部、枯れてしまった。
去年の夏にあっという間に繁殖したハマスゲに負けてしまったのだ。
MCPPやザイトロンが効く雑草は手間がかからないが、
それ以外は手で抜くか、ラウンドアップのような除草剤を刷毛で塗るしかない。
ハマスゲやチガヤのような地下茎が伸びていく雑草は見つけ次第、ソク!根絶するのがベスト。
しかし、予定表通りの年間管理では間に合わないことが多く、
そんな時は、当社自慢の特別サービス作業となるのだ。
今回は枯れた部分10uを剥がし、新しく張り替えた。
これから夏にかけての芝生の管理は、毎週足を運び世話をするのが理想的だが、
そんな数字は書けないのが現実。
そして、ゼロという数字の中に、いろんな作業を含むことになるのだが、
それは大切なことなのだ。
そして当社自慢のひとつになるのだ。
・・・てな感じで5月に入り、思えば、
社名も入れないHPを作り、おそるオソル転送し、
フシギな回線を通して自分の綴った文字を確認し、
感動の瞬間を味わったあの日から、3年過ぎてしまった。
9歳のセナ吉は12歳になり、植木屋一筋28年が31年になり、
それぞれの数字に”3”が足し算されたのだなぁ。
開設日を”2000.5.11”に選んだのは特別な理由があるのだ。
この日のある出来事を、いろんな思いをごちゃ混ぜにした味にするために、選んだのだ。
ずーっと先のこの日に、”2000.5.11”を思い出して、
その時静に穏やかに笑って言うのだ。
「ま、いいか・・」って。
ウメの葉っぱで日かげを作ってもらったユキノシタが、シャンシャンと咲いた。
肥料が効いたアンジェラが、朝日を浴びて可憐なピンクで咲いた。
日なたも日かげもそれぞれ、オンリーワンが次々と限りなく咲き続ける。
季節ごとのいろんな瞬間に、植木屋で良かったぁと、思う。
そんな思いが繰り返されていくのだなぁ。