修行日記/2007.3


3/14/枯れ草

年明けから忙しい毎日が過ぎ、3月も半分が終わってしまった。
現場と営業とデスクが、肉肉野菜ご飯肉肉野菜ご飯・・・のように交互に続く。アリガタヤ・・・

ひとつの現場が終わると、その庭に自分の手の跡と足の跡が残るようで、気分を高揚させる。
その興奮した感覚を味わいたくて、日々、精を出す。
仕上がりが楽しみで、ワクワクする事もあれば、
不安材料が多く、気が乗らず、早く時間が過ぎれば良いなとウンザリする事もある。
贅沢を言える身分ではなく、進むしかない毎日。

先週、ひたすら動くだけの気楽な仕事があり、背中にうっすら汗をかき、すっきりした。
イップクの時には、好きな形の枯草を見つけ、からっぽの頭で摘んだ。
なぜか、いつも枯れたものに惹かれる。
堅くて崩れない線と、これ以上変わりようがない寂びた色が、真面目だ。
帰宅して、、冬らしくなかった冬の終わりを惜しんで廊下の隅に飾った。
体と心と頭を偏りなく使う日々に感謝。




3/4/埼玉へ


押し花用に摘んだ我が家のクリスマスローズ、5種類です。


このところ、疲れが溜まっています。
今日も打ち合わせや材料の調達に出ていました。
手に荷物を一杯持って車を降りると、
庭の隅にクリスマスローズが競うように咲いていました。
花を愛でる余裕もなかったなあと、しばし、しゃがんみこんで眺めていました。


昨日は、埼玉まで仕事の打ち合わせに行ってきました。
ダンナ(親方)と電車に乗って出かけるなんて、何年ぶりの事でしょう。
数日前、三男坊が乗り換えや時刻を調べてくれました。
「リゾート踊り子で横浜まで行って、湘南新宿ラインが良いよ」
そして、偶然にも当日のその時間帯、彼は湘南新宿ラインのシフトでした。
三男坊は、まだ新米の二年目ですが、JRの運転手です。
一度は息子の運転する電車に乗りたいと思っていたので、今回は絶好のチャンスでした。

湘南新宿ラインを小田原から新宿まで運転するというので、
踊り子から降りた横浜駅のホームで、ワクワクしながらその電車の到着を待ちました。
(後から考えたら、踊り子を小田原で降りれば、始発から乗れたのに・・・ウカツ!)
携帯のカメラで電車の先頭を撮ろうと思い、アングルを何度も確認して構えていました。
来たーっ、と思ったらシャッターボタンを間違えて、、、、あ〜あ、ダメだぁ。
「俺は顔を見れたよ」と父バカ。
時速50キロでホームに入ってくるのに、すごい動体視力!
その後、ブレーキ音を聞きながら、下を向き、停止位置を見つめる父と母。
ぴったり止まった。
顔を見合わせ「上手いじゃん」と頷き合う父バカと母バカ。
乗り込めば、周りの人に「うちの子がこれ動かしているの・・」と言いたくなるのを我慢しながら、
車窓を過ぎる都会の四角い建物を、物珍しげに眺めていました。
新宿で、運転手が交代した途端、気が抜けました。
そして、しばらく走ると、景色はみるみる埼玉ムードになりました。

肝心な仕事の方は、なんとか伊豆での仕事を受けられそうな感触で、ほっとしました。

いつも、タイワンリスが煩い程度な所で仕事をしていて、人の群れを見る事はないので、
昨日はとても、刺激的でした。