5/31/バラ色で気分転換
先週、伊豆高原の別荘で芝刈りをした時、
隣の庭で見事に咲き乱れているツルバラが、境界杭など気にせず、
こちら側に勢いよくツルを伸ばし、奇麗なピンクの花を咲かせいてた。
伸びたツルの先の小さな蕾さえも、愛らしい姿だ。
どちらも別荘なのでご主人様不在の日々、それぞれの花木だけが世間話を交わしている。
腰の鋏でチョンと切り、長いツルにたくさん付いた蕾がその日のお土産となった。
花泥棒に罪はないのだ。
アジサイは小さな緑色の蕾をつけ、カルミヤは一番星がキラキラしていた。
それらが、あっという間に満開の姿に変っていく。
一歩手前のワクワクする時間が長いといいのに、いつもいつも、あっという間に終わってしまう。
このところ、見て見ないふりができない距離で、暗い話題が多い。
ホームの白線の内側で感じる、通過する列車の風を、思い出す。
少し、怖い。
そして、今月も時間が過ぎるのが早かった。
無駄なく動いたつもりだけど、あまり進んでいない気がして焦る。
時々襲ってくる、このマイナス思考気味の小波を乗り切るには・・・・
出かけよう!と思い、日曜日、河津のバラ園(バガテル公園)へ行ってきた。
期待感に満ちた蕾や、圧倒されそうな満開の大輪を眺めて、香りに包まれた園内を回った。
「ピエール・ド・ロンサール」くらいは知っているが、
伯爵夫人のような名前が多いせいか、バラの名前を覚えるのは難しい。
いちいちプレートを見るのはやめて、ひたすら花と葉を眺めて回った。
毛虫一匹見当たらず、大したもんだ。
芝生の雑草も気合が入った除草状態だ。
所々に作業着を着た職員が剪定鋏を手に、咲き終えた花ガラを切ったりしていた。
丸太の柱と柱に太目のロープを渡し、ツルを絡ませていたり、
地面にそのままツルを這わしたり、表現もいろいろで楽しい。
赤もピンクも黄色も薄紫も、どれも葉っぱの緑とつり合い、綺麗だった。
同行した友人は、売店で苗を購入。
私はアロマオイルを一つ。
「癒されたねー」「綺麗だったねー」「思い出がまた増えたねー」
気分をリセットできた一日だった。