日々のこと/2002.8


サマージャンボ宝くじ

雨が多い、と嘆き、暑くて苦しい、と泣き、
季節のすべてを肌で感じて、笑う。
このまま、ただ、ひたすら動いているだけの姿のまま老いてしまうのか、と途方にくれる根仕事。
動かなくては進まないから、夢中でひたすら動き、
ふと眺めたら、あと一息で完成する景色がそこにある時の救われた気分。
あー、動けば救われるのだ。
あー、動かなくては終わらないのだ。
簡単で単純で平和な日々。

主の来訪を待っている別荘の庭。
ヒトの目がないから、その分だけ自分を大事にできる。
水道の水に頭を突っ込み、体温を下げる。
濡れた作業着が気持ちよい。
そんな夏が、終わっていく。
夏を過ごす度に、根性と体力がつき、代わりに体のどこかがミシミシと壊れる。
ココロはなかなか壊れない。丈夫だ。



ツルで編んだバスケットにコリウスやエンジェルレースを入れて。
今年の秋もツル採集が楽しみ・・。


グングン伸びたセダムが瓦の鉢からあふれて爆発


「○○ジャンボ」という宝くじは、ユメを見るために時々買う。
1億円なら、こーする。1千万円なら、あーする。百万円なら、・・と、想像して楽しむ。
でも、想像していなかった10万円が当たってしまった。
6ケタの数字がすべて、ピンポン!
生まれて初めてだから、大声が出た。
「うわっやーひえーちょいと来てえー」
興奮の嵐。
何度も新聞の紙面と手元の番号を見比べる。
各組共通。よーおーし。
いつも宝くじを買うタバコ屋のおばさんは、かなりの無愛想。
口が開かないんじゃないかと思えるほど、何もしゃべらず、黙っている。
表情は一つしかパターンがない。
でも、これを買った時には、ニコニコ顔のおじさんだったんだ。
だから、何だかイイ感じの予感があったんだ。
あぁ、でも、家は新築できないし、ダンプの新車も買えないし、世界一周もできないし、
アーバンリラックスも買えないし、床と壁のリフォームもできないし・・・・・。
まったく、ワタシらしい金額だあー。
ま、ともかくチェーンソー「こがる君」でも、買いましょう。
ほくほく。ありがたや。
しかーし、神は次にこういう手で来たのだ。
去年、三男坊が就職した故、親方の「扶養家族」から抜けた。
そのことは長いお付き合いの税理士事務所に伝えてあった。
源泉税の計算だって、そうしたんだもの。
任せっきりのワタシも悪いが、確定申告で扶養からぬけていなかったのだ。
税務署から連絡で、修正の金額を言い渡されてしまった。
ぶひゃっ。
当選金が半分、消えた。

来月は頭も使う仕事が待っているから、
壊れた体も少しずつ修復してくれるだろうな。

年末ジャンボまで、がんばろう。
百万円以上が当たったら、誰にもナイショにしておこうっと。