手間返し
延び延びになっていた植栽やリフォームをいくつかこなす。
涼しいとハカがいく。
同じ1日の作業でも、あの酷暑の中での動きとは全く違う。
ありがたや、夏の終わり。
日陰で芝が育たないスペース。雑草防止とワンちゃんのために、土系の舗装をすることになった。
芝と草を剥がし周りにU字溝をいれる。 | 砕石を入れて転圧する。 | 舗装材を均し完成。明るく広く感じます。 |
こちらは花壇の改修
着手前 | 土壌改良後、キリシマツツジを植栽。 |
おかげで何とか、目途がついたので、
懇意にしている植木屋の手間に、数日間、親方とトミの二人で出かけることになった。
石積みの作業の手間だ。
こういう時、私の身分は「女」になる。
屈辱的な気分を味わいながらも、久々に「男」ドモとの別行動に嬉々としたりする。
今年、そこの植木屋の親方が病気で倒れ、何とか動けるようになったものの、
まだまだ以前のような仕事はできず、息子さん一人では、何かとタイヘンらしい。
うちと同様、最近は親子でキリモリしていたのだ。
以前、うちでも手間に来てもらい、随分と助かったものだ。
最初の日、親方が「恩があるから、がんばるさー、うちも助けてもらったからなー」
と、張り切っていた事を、トミは嬉しそうに、私に報告した。
その晩、「北の国から」のゴロウさんが言っていた「手間返し」の言葉に驚いた。
うわぁ、同じじゃないかっ。
こちらは手間賃のやり取りはあるので、純粋なソレではないのが、少し、残念・・。
うちの親方は「北の国から」のシリーズを見ない。なぜか嫌いらしい
私はゴロウさんの生き方を見守りたくて、欠かさず見ていた。
でも、ゴロウさんと同じような事を言った親方は、何なのだー?
なんだか親方のココロの真ん中を久々に覗いたみたいで、
日々の「ったくもおぉー」のリピートが「ま、いいか」に変換されたぞ。
そうだなあ、いつも、こうして、ココロの真ん中あたりを確認しながら、
他の余計なものを許しあって、ここまで来たのかもなあ。
気まぐれな雨に体中を泥んこにされた男ドモが、へとへとで帰ってきた。
エプロンかけて「おかえりいー」を言うのは久しぶりで、照れちゃった。