日々の事/2002.9


手間返し

延び延びになっていた植栽やリフォームをいくつかこなす。
涼しいとハカがいく。
同じ1日の作業でも、あの酷暑の中での動きとは全く違う。
ありがたや、夏の終わり。


日陰で芝が育たないスペース。雑草防止とワンちゃんのために、土系の舗装をすることになった。

芝と草を剥がし周りにU字溝をいれる。 砕石を入れて転圧する。 舗装材を均し完成。明るく広く感じます。

こちらは花壇の改修

着手前 土壌改良後、キリシマツツジを植栽。

おかげで何とか、目途がついたので、
懇意にしている植木屋の手間に、数日間、親方とトミの二人で出かけることになった。
石積みの作業の手間だ。
こういう時、私の身分は「女」になる。
屈辱的な気分を味わいながらも、久々に「男」ドモとの別行動に嬉々としたりする。
今年、そこの植木屋の親方が病気で倒れ、何とか動けるようになったものの、
まだまだ以前のような仕事はできず、息子さん一人では、何かとタイヘンらしい。
うちと同様、最近は親子でキリモリしていたのだ。
以前、うちでも手間に来てもらい、随分と助かったものだ。
最初の日、親方が「恩があるから、がんばるさー、うちも助けてもらったからなー」
と、張り切っていた事を、トミは嬉しそうに、私に報告した。
その晩、「北の国から」のゴロウさんが言っていた「手間返し」の言葉に驚いた。
うわぁ、同じじゃないかっ。
こちらは手間賃のやり取りはあるので、純粋なソレではないのが、少し、残念・・。
うちの親方は「北の国から」のシリーズを見ない。なぜか嫌いらしい
私はゴロウさんの生き方を見守りたくて、欠かさず見ていた。
でも、ゴロウさんと同じような事を言った親方は、何なのだー?
なんだか親方のココロの真ん中を久々に覗いたみたいで、
日々の「ったくもおぉー」のリピートが「ま、いいか」に変換されたぞ。
そうだなあ、いつも、こうして、ココロの真ん中あたりを確認しながら、
他の余計なものを許しあって、ここまで来たのかもなあ。
気まぐれな雨に体中を泥んこにされた男ドモが、へとへとで帰ってきた。
エプロンかけて「おかえりいー」を言うのは久しぶりで、照れちゃった。