伊豆市I邸//家と庭と景色が融け合う空間




今回ご紹介する庭造りにあたっては、お施主様から頂いた「信頼」をパワーの源にし、ただひたすら良い庭にする事だけを考えて作業を進めました。
信頼して下さるほど、やる気が出るのは不思議です。
木や土や石を扱い形を変える作業の中に、「人」の思いや感情が与える影響は大きいのだと、つくづく思いました。
素敵な空間が出来上がった事に、感謝の気持ちでいっぱいです。


(施工前)





道路側の角にはシマトネリコを3本並べました。


北側玄関前です。
ブルーアイスを28本並べました。
壮観ですがふんわりした線と柔らかい色が、
建物の雰囲気をより一層素敵に引き立たせます。

分かりにくいですが、側溝に沿ってワイヤープランツを植えました。
こんもりと土の部分を隠してくれる予定です。




玄関横は石組みと砂利でシンプルに仕上げました。
3個の自然石が奥への動きを演出します。
そしてその突き当りはヒメシャラの株立ちです。
写真では分かりにくいですが4本立ちの樹形が綺麗です。
バックが隣地の敷地なので枕木で斜面を留め、
株立ちの形がせめて下側だけでも綺麗に見えるようにしました。
並んだブルーアイスの下にはハイイブキをアクセントに。

反対側からの様子です。
門扉から玄関への通路が
明るく柔らかい感じになりました。
道路上からの視線も気になりません。




駐車スペースとの仕切りはグリーンコーンです。
芝庭への境の役目をスッキリとこなしてくれます。





道路に沿って丸太の柵とオリーブ、建物側にヤマボウシ株立ちです。
道路側からも見える斜面は石組みで遊びました。
小振りな5個の自然石が芝庭に表情を出します。
マルバノキ、スモークツリー、オオデマリの樹形が石としっくり馴染みました。
石の配置や向きは、腕の見せ所・・





玄関ホール正面の大きな窓に
絵画のように天城の山々が見えるのです。
それを邪魔しない位置にナツツバキを植えました。
建物側の砂利のスペースはご主人様の施工です。


南側境界も丸太の柵にオリーブを絡ませました。
オリーブは2種類、計30本入っています。
成長が楽しみです。
芝の途中には菜園スペースを設けました。

今回も夢中で作業を進めたので「作業中」の写真があまりありません。
石を選別する時の様子など、少し撮ってあったので載せてみます。
当社の資材置き場には地元で出た石などをいろいろストックしてあります。
形の良いもの、面白そうなものがそれぞれ、出番を待っています。
「○○石」と言った名前はない石ですが、その存在は「和」にも「洋」にも合い、素敵な空間を作ってくれるのです。