大室高原S邸//リガーデン





別荘地の中古物件を購入したお施主様よりご依頼いただきました。
敷地のほとんどが傾斜地で、その上、15m程のヒノキやヤマモミジに囲まれ鬱蒼とした雰囲気で、
斜面を利用した園路があり、ヒノキ林を散策するようなお庭でした。
現状のままで十分自然を感じるお庭として素敵だなあと思ったので、
当初、正直、どこをどうすれば良いのか?と、頭を抱えました。

結局、お施主様のご希望に従い、不要な樹木の伐採と、芝庭スペースの確保が基盤となりました。
芝張りと植栽等の新たな修景は道路側に集中させ、裏手は現存樹木の剪定と草刈り等で維持するようにしました。

3月末からスタートした工事ですが、前半は27本のヒノキ、その他高木10数本の伐採や、敷地内の整備でした。
存在感あるヤマモミジは、なるべく残すようにしましたが、高木の約8割を伐採したので、それだけで雰囲気が変わりました。
その後、不要な石やブロック等の撤去をし、凹凸の激しい箇所などに土を入れ、整地しました。

そして漸く植栽と芝張りの作業に入る事ができました。

知り合いの大工さんに依頼し、建物のリフォームも併行して行ったのですが、
道路と建物にかなりな高低差があり、
人力で廃材や新しい材料すべてを運搬するのが大変そうでした。
現場で他の業者さんと一緒に作業するのは、刺激的です。
特に、手抜きのない丁寧な仕事を見ると、こちらも力が入ります。

工期は長く、着工した頃のヤマモミジはまだ芽吹く前で、形の良い枝ぶりが見事でしたが、
小さな葉を見せたかと思えば、みるみるうちに全身を素敵な緑色に変身させ、
気がつかないうちに花を咲かせ、そしてあっと言う間に無数の可愛らしい実を付けました。
これらを残して良かったと、思うと同時に、
造ったものたちが先輩の木々に囲まれながら、馴染んで行くようにと願いました。


敷地左側部
↓駐車スペースから見上げる位置に、建物が映える景観になりました。
   新しい門扉の横にソテツを植え、ガラリと雰囲気が変わりました。

↓道路からの様子です。伐採後は低いツツジだけでスッキリまとまりました。
   残したモミジの存在感は、ほっとする景色です。


敷地右側部
↓別棟建物を解体撤去の後、倉庫上部まで芝生を続け、広いスペースを確保しました。


↑(工事が終わり・・・親方のホッとした瞬間・)
↓駐車スペース正面からの眺め
   伐採と剪定ですっきりさせ、前面は低いツツジだけの植栽です。


↓敷地裏手は隣地境界にサザンカ生垣で目隠しをしました。



工事中の様子です・・・

長く倒せない所は上から少しずつ切ります 場所が良ければある程度の高さのまま倒します

石の門柱と階段の撤去に手こずりました コンプレッサー登場 石積みを補修して一段落

ユニックの操作に経験がモノを言います 土が入った状態です