市内I邸  海を見下ろす庭


カナリーヤシをシンボルツリーにした、海を見下ろす高台の庭です。
建物をバックに樹形が楽しいソテツを植えて、動きを出しています。
広い芝生にはレンガのサークルを南を指差すようなイメージで配置しました。
芝生の周囲はトキワマンサク赤葉の生垣です。
A→
↑子供部屋の前は、土系舗装。防草効果があり、透水性が良く、照り返しがありません。
のり面の際にはフェンスの続きに低いキンメツゲを列植し、硬さを抑えました。
家庭菜園は大きく取り、作業のしやすさとデザインを兼ねて中をランダムに区切りました。

B→ ←↑
玄関横のヒメシャラはこんもりした株立ち。
落葉後の樹形も綺麗。
計器の目隠しにソヨゴとシマトネリコを植栽。
裏手は防草シートを張り砂利を敷きました。
ステップの両側にはビヨウヤナギとハクチョウゲ。
ふんわりとした雰囲気に。
手前には小振りのゲッケイジュ。
香りを楽しみます。

C→
道路側からの様子。
3本のソテツがクネクネダンスをしています。
樹木そのものが素材の段階でデザインされていれば、
位置と向きを樹木に聞いて・・。
(これこそが、庭師の仕事!)

庭への入り口である門扉が目立たないように、
生垣をずらし、トリック。
D→
階段両側のノリ面は既存の石積みを撤去し、
左はABロック積みと芝生で、
右は芝生の中にソテツを植栽し、修復。
E→
下から建物を正面に見る。
スッキリとした空間に建物が映えます。
曲線と直線がそれぞれ綺麗に絡んでいます。
F→ ←↑
・建物側から下の段の眺め。
・低めのキンメツゲで視界をキープ。
・海をバックにカナリーヤシが雰囲気を。
・真南に向かって並ぶ3つの円が発展的・・。



(補足 )周囲の生垣はノリ面の低い位置に造り、
平らな部分を広く確保した。
工事のスタートは、レベルをとり地盤を決める事だったが、
この工程に予想以上の時間を費やした。
その甲斐あって、なだらかな斜面が出来た。 











←(裏手の階段補修)