雨のお盆
長かった今年の梅雨が終わった途端に、キャインと悲鳴を上げた。
去年の猛暑を乗り切った強靭な体のはずなのに、
たかがこれしきの暑さで情けない。
でも、梅雨が明けた後の一週間って、辛いんだ。
心臓がドクドクしてくると、日陰で少し休む。
なんだか怠けているみたいで、自己嫌悪。
よしっと立ち上がって、クラ〜と眩暈がきた。
ハラヘッタ。
午前11時20分の、健康的な眩暈。
他2名も空腹顔だ。あとひとガンバ。
そういえば、我ら3人組は、食欲がなくなった経験があまりないのだな。
ひーひーふーふー言っても、消化器系だけはよく動く。
夏は少し味付けが濃くなるだけで、四季を通じてお弁当の量は変わらない。
そんなこんなで暑さにも慣れ、しかし今年の暑さは長続きもせず、
手入れや草刈がサクサク続く中、目隠し用の植栽をした。
以前はクロチクが植えてあったが、撤去。
コニファーが希望だったが、西向きなのでやや日陰に強い品種を選ぶ。
枝が幅って覆い隠すのが目的ではなく、すんっとした樹形を生かした目隠し。
支柱は竹が隠れるように裏側に回した。
西洋ネズ(ゴールドコーン)とニオイヒバ(グロボーサオーレア) |
そして、お盆休みに突入した。
寒い。
足が冷たいお盆。
16日まで、ずっと雨らしい。
お盆休みに履こうと思って買ったサンダルが履けない。
買う時、お店の人がネイルもしてないのに「綺麗な指」と褒めてくれた。
地下足袋のおかげで、指の力がつき、のびのびとしたのかもなー。
でも、箱に入ったままのサンダルが、ショボン。
雨の当らない玄関前で松明を焚き、ただじっと小さな炎を見つめる。
見つめているだけで良い、安らぐ時間。
休み明けはまた晴れて暑さが戻るらしい。
地下足袋とお弁当が再開し、食欲の秋に向かって一直線だ。