日々のこと/2003.11


焦ったってしゃーない

10月のカレンダーを破り、軽くなった2枚が壁にペラペラ揺れると、焦りと諦めが交差する。
ま、焦ったってしゃーない。
体はひとつ。
スタッフは3人。創業50年。年商?円。有利子負債?円。
諦めついでに、スタッフ2名に全てを託し、モロモロの思いを押入れにしまい込み、
11月初めにバーバと共に、京都へGO!
近所の5世帯で続けている旅行のための積み立てが
今回は2年分貯まったから、少し豪勢な計画を立てたのだ。
しかも、私が当番幹事。
それぞれ個性溢れる困ったちゃんが揃っていて、へとへとになりながら、
老舗旅館で懐石料理を堪能し、東福寺や御所を見学した。

(炭屋旅館)

そして10日後、家族から解放されて、仕事の仲間と東京へGO!
営業も兼ねているような、いないような、ま、いいか。
屋形船で夜景を見ながら天婦羅を食べ、浅草の町並みを見下ろすホテルに泊まる。

(寄席も見物)

この忙しい時に、こんなに遊んでいいのだろうか。
・・・いいんです!
心の中で頷くものの、
5月には東北へ行き、今年は調子に乗りすぎちゃったか・・。
神様が気がつかないように、毎年少しずつ出かければ良かったかな。

(山寺)

神様、許して!
今まで以上に働きますから・・。
ごめんちゃい。

と、言うわけで、25年余りの固まったウサのカドを丸く削って、
スッキリした心と体は、いつにも増して絶好調で鼻歌まじりによく動く。
親方のイヤミもニコニコビーム光線ではねつけ、
箸が転がっても笑っちゃう日々が暫く続いた。
がしかし、仕事の方は雨が多くて予定通りには進まず、
月末に向かって徐々に笑顔が引きつってきた。
ホワイトボードに→や×や○が入り乱れる。
3時のイップクもとらずに、暗くなるまでエッサホイサ。
車のエンジンをかけて、ライトで照らしてエッサホイサ。
「鼻の頭、黒いよ」
「えっ、ソヨゴの実は赤いよ」
会話も繋がらない。
筋肉痛には死んだ蜘蛛を貼り付けると効くんだよ、というユメを見て、
「いやだあーっ」と叫び、夜中に飛び起きた。
昼も夜も何かヘン。
11月最後の土曜日も雨だった。
この日ばかりは手間人やら高所作業車を頼んであったので、
カッパを着てゴム足袋履いてバシャバシャジャバジャバガンバル。

12月も雨が多いですよー、と、どこかの天気予報士が言っていた。
天罰が早、下ったか・・・。
ま、焦ったってしゃーない。
体はひとつ。
スタッフは3人。・・・・・お呪いを唱えて12月を迎えるのだ。

(伊東へ行くなら♪・・)
玄関前に 宇宙人が並ぶ

この時期の剪定は、伸びた枝がふうーっと休みに入ったところを切るから、
木の姿が落ち着いて見えて、気持ちが良いのだ。
昼間の時間が短いこの時期は、夕暮れの庭に新しい発見がある。

(市内M邸にて
ドウダンの艶かしい赤に嫉妬 剪定したソヨゴが夕暮れに綺麗な姿 眠らない石

仕上げの掃除が終わって、そこを眺める余裕がある時は、嬉しい。
腰道具をはずした解放感が、余計に優しい気持ちにさせてくれる。
庭の中の葉や実は、秋の色に似合う黄や赤をそれぞれが心得ている。

(市内T邸にて)
惜しげもなく自慢の赤を散らすモミジ 愛すべき赤と黄 苔とタマリュウの河を渡る橋