日々のこと/2003.12


軽症バンザイ

師走だというのに、動き出すと下着のシャツがジットリ汗ばんでくる日が多かった。
今年は、冷夏と暖冬で、楽に仕事ができてナンだか申し訳ないな・・。

海が見えないから、山が見たいから、陽があたらないから、と、
様々な理由のおかげでの様々な仕事があった。
不必要な木々を切り、要望通りの景観を提供した。
欲しかった景観を確保すると、次はもっと遠くの景色が欲しくなる。
気にならなかった事まで気になり始める。
ヒトの欲はキリがない。
そして、そのおかげで、また仕事ができる。

そなアリガタヤなある日、
ダンプに積まれた大量のクヌギの枝ゴミに乗り、トミが投げ込むゴミを均していた。
エッサホイサと息が合っていたのだが、
ひとかたまりの枝が足元に落ちると思った時、その中から太めの枝が1本向かってきた。
白っぽい丸い切り口が見えたと同時に、私の左の頬骨にガッツンと当った。
「ヒェーーッ」と叫び、ゴミの上に倒れた。
顔が半分、グチャグチャになって、もう人に会うなんてできない・・。
残っている人生を包帯巻いて過ごすんだ・・。
「おい」「大丈夫か」「おい」「何とか言えよ」「病院行くか?」
「イタイ・・・」
我に帰り、ゴミの上に起き上がり、ダンプから降りてミラーで見た。
すでにホッペタが松たか子みたいになってきて、
白い陶器(便器ではない)のような肌に、2センチほどの傷が赤く縦についてた。
ははっ。大したこたぁーなかった。
顔にも筋肉がついてたらしい。
そのへんの(どのへん?)オバハンだったら、こんな軽症では済まないさっ。
顔だって鍛えられてんだ。
筋肉バンザイ。
視界に入る腫れたホッペタがズキズキして笑えないから、無表情のバンザイ。

↓市内S保養所 ↓市内S邸の庭に海が見えた ↓市内Y旅館

サクサクとあちらこちらのお庭を整え、12月が駆け足で終わっていく。
夏にネットからの依頼で手入れをさせていただいたN邸。
その後、ワンちゃんが家族になった、というので、
暮れの手入れで会えるのを楽しみにしていた。
8ヶ月のミニチュアシュナイザー、マリンちゃん。
人懐っこくて可愛くて、仕事を始めるのがイヤになる3人であった。
記念写真をパチリ。

↓熱海N邸 ↓マリン.Nちゃん ↓ヒゲ対決

さてさて今年も、はるか頭上で安全ベルトをカチャリと掛ける姿にハラハラしながらも、
大きな怪我も病気もなく、無事に仕事が終わる事を感謝して、
明日の最後の仕事を終わらせましょう。