日々のこと/2004.3.3


テングス病から始まって

大室山の西の麓に広がる「さくらの里」は、35種3000本の桜が植栽されている観光スポットです。
ソメイヨシノがその時期に一斉に「これでもか」と咲き狂う広大な名所・・・
の方が良いと思うのは私だけなのかもしれないが、
うたい文句の中にもあるように、「9月から4月まで桜が楽しめる」のです。
その間いつ行っても何かがポツポツ咲いています。
それでも3月の下旬から4月始めの頃は、メインのソメイヨシノが咲き、
「さくらの里祭り」で賑わいます。
近年、テングス病が広がり、中には病巣の枝を切ったら丸坊主になってしまうほど重病のものもあり、
遅すぎる措置だと解かっているはいるものの、漸く観光課から声がかかりました。
今回は組合で請けたので、少し、組合の紹介を・・・。

伊東緑化組合には現在、市内の造園業者や植木生産者が31社加入していて、
公共施設の剪定作業や消毒作業等の管理工事を請けながら、
ワキアイアイと組合の運営をしています。
新年会の出席率がほぼ100%という驚異的数字が示すように、皆、仲が良いのです。
去年から工事の中では女性陣の出番がなく、物足りないカンジですが、
去年と今年は、会計の役を受けているので、支払いや帳簿付けに追われています。
今回の「さくらの里」も出番はなく、親方とトミだけ参加しました。
クローラー式の高所作業車をレンタルして、2日間かけて延べ24名がサクラの処置をしました。
元から切った方が良いような木もあったようですが、本数が減るのが困るらしいので、残しました。
切った枝は焼却処分、切り口にはトップジンを塗る、というお決まりのやり方です。
作業する方向がすべて東側なので、撮った写真が影絵のようになりました。
ブームの先に乗っている人が魔法使いみたいです。



2月は、モグラやタイワンリスの悪戯にも翻弄された。
ブカブカになった芝生には忌避剤を埋め込み、
プレートで叩いて地面を均しながら脅かしてやった。
タイワンリスは町の方まで降りてきた。
奇妙な声を出しながら、忙しそうに木から木へと飛び回る。
姿は可愛らしいのに、やる事はワルだ。
せっかく実ったハッサクを食べ尽くしてしまった。
ある見積依頼での現場を見ていたら、ヤマモモの幹がひどい病気だった。
しかも何本もやられていた。
多分、コブ病か何かだと思うが、これは削ってやらないとダメだな。
いろんな木が病気にかかったり、動物に傷められたり、大変なこっちゃ。
鳥インフルエンザもBSEも、大変なこっちゃ。

と思っていたら、私も珍しく風邪をひいた。
丈夫がとりえのはずなのに、情けない、でも平熱の5度8分だーい、と喜んでいたら、
夜中に熱が上がり、頭ガンガン体ギシギシの苦しみが始まってしまった。
それから3日間、寝込んでしまった。
ちょうど空は雨模様。
解熱剤が効いた時にフラフラと家事をして、後はずっと寝ていた。
天井の模様が気になりながら、子供の頃を思い出した。
給食のパンを届けてくれた子は今何をしているのかな。
大人になっても風邪の時は耳がボワーンとなるんだな。

元気が出たら、3月になっていた。

K邸しだれ梅ウットリ クリスマスローズ 素朴なサクラ草 沈丁花の香り