日々のこと/2005.1.31


ハラハラ高木と嬉しいレンガ

時間のスピードをビュンビュン楽しみながら、ひと月、過ぎた。
抱負や目標を言葉や数字にできなくて、ぼうーっとした無感情の部分を抱え、
とりあえず、なんとなく、焦点の合わない心の目のまま、過ぎた。
今年も、今まで通り、、、で、いいか・・・。
それが一番難しいみたいだから、目指すは現状維持。
難しさに向かうのは嫌いじゃない。

まずは、お待たせしていた庭から順次かかり始めた。
湖畔の静かな別荘地。
クヌギの高木剪定。
はるか頭上のてっぺんの幹に、
四肢の筋肉だけでしがみつきながら鋸を使う親方を、
出初式の梯子乗りよりスリリングだと思い、
首が痛くなる角度で見上げながら、各方面の神様に祈った。
ロープを持つ手がジトジトしてくる。
ミシミシギギッの音とともにてっぺんの部分がスローに傾くと、
ロープ係二人のハラハラ度は針を振り切る。
切り落とした部分が、親方の体を襲う事なく、ロープに従いドスンと落ちた時、
私の体から、はあーっと息が漏れる。
少しユラユラと揺れながら、そろりと梯子の最上段に降りた姿を見上げれば、
はあーっ、はあーっと更に息が漏れる。
景観回復と落ち葉解決のために、命を張って危険を冒して、なんだか、バランスがヘンだ。
親方は梯子の上で、「もう、トシだ、体がきつい。」と真下に向かって弱音を吐く。
意味を理解したトミは、ブルブルと首を振る。
その日から数日間、トミと私は親方にソンケイの目を向けていた。
その後、梯子や脚立だけで届く高さの手入れが続き、
そんな事あったかなぁと、記憶は薄れていくのだ。

そんな中、去年施工したレンガの花壇に白華が出た。
天気の良い日を選んで、早速処理に伺った。
下手ッピだったのと、低温と湿気が続いたのが、原因かな・・。
反省しながら、処理剤でゴシゴシシュワシュワと洗う。

まだまだ腕の上がらない下手ッピ職人だけど、
レンガの仕事は、パターンや色を考える段階から、とても好きだ。
何目何段を計算しながら、編み物の編み図を書くのと似ている。
地盤をしっかり造った後、エッコラショと重いレンガを運び、
一つ一つの面を眺めながら水平器を当て、ハンマーでトントン据えて行く。
少しずつ編みあがるセーターみたいで、楽しい。
好きで楽しい仕事に出会えるのは、とても嬉しい。
昨年からずっと待っていてくださったM様ご夫妻が、そんなチャンスを与えてくださった。
ワンちゃん2匹(ミニチュアダックスワイヤーヘアー)をそれぞれ抱っこされながら、
優しく対応していただき、感謝でいっぱい。
(ワンちゃんの写真を撮り忘れて、無念。)
仕上がりも気に入ってくださり、「これからも引き続き・・」と言っていただいて、うるっ。

今年の抱負も決まった事だし、安全を祈りながら、「笑顔&感謝」で頑張ろう。

市内M邸リフォーム

ニオイヒバを3本伐採、日陰で元気のない芝を剥がし、
滑って危険な、朽ちたウッドタイル(パネル)を撤去し、
落ち着いたレンガ貼りに模様替えしました。
ベージュを基調に点々とオレンジを入れました。
コンクリートの隙間にはタマリュウで緑のラインを。
建物周囲には防草シートを貼り、
ベージュとブラウン2種類の石を敷きました。
↓前 ↓完成
↓作業中