8月の悲劇/台風11号


声だけの夢を見ていた。
耳元で韓国語の女がささやいていた。
ううーっ。やっとの思いで固まった体を寝返りしたら目が覚めた。
犬と親方を起こさないように、そおーっとカーテンに隙間を作ると、
大きな雨つぶがガラスにぶつかっていた。
池の水面が痛そうだ。
6時だ。バク睡したなあ。
昨夜、雨漏りする事務所にビニールシートを張り巡らせて、
安心して少し飲みすぎちゃったかなあ。
目ヤニでパリパリした目で事務所に入って様子を見た。

「漏り」じゃなくて、降っていた。雨が。天井から。
サワサワとビニールシートの上を流れる雨。
その下で無事にスヤスヤ眠るパソコン。
あ〜、良かった。ほっ。
・・・としたのもつかの間。
キーボードの上にもシトシト降っている。
安全地帯のはずなのに。
すぐに避難させ、タオルの上に逆さに寝かせてお祈りする。

昼には雨もやみ、もわ〜んとした空気の中、踏み台に乗って、
まだ、しずくがぶら下がった天井を拭いた。
ベコッ、ウニャ。
そおーっと踏み台から降り、池のゴミをすくっている親方を呼ぶ。
親方がそろりそろりと、天井のクロスを剥がす。
ベコッ、バリッ、ドサッ、バラバラ・・・・
散らばる石膏ボード。あ〜あ。

早速、知り合いの防水屋さんに見てもらい、
増築部分の屋根の継ぎ目を修理してもらうことになった。
また、予期せぬ出費・・。とほ。

散らばった石膏ボードを片付け、キーボードにドライヤーを当て、
ボードつながりに少し笑い、くだらなくて、すぐ泣いた。ふえーん。
そして誰一人のメールアドレスも覚えていない事と、
このキカイが私の脳ミソの一部になっていた事に気付く。
机の上にKeiさんちの封筒があり、アドレスが載っていたので、
携帯からメールしてみた。(遭難して発煙筒がたまたま落ちていた感じ)
すぐ返信がきた。(救助ヘリが上空を飛んでいる感じ)うるうる。

2日間のドライヤー治療を終えたキーボードは回復し、
私の脳ミソもいつも通り使えるようになった。
めでたし、めでたし。

↓石膏ボードが落ちた〜恥ずかしいけど見せます。

↓「予期せぬ嬉しい贈り物」のお香をたいて、気持ちを落ち着かせる。
(中国の古い器の中で。)


8月の真ん中で/アンジェラと蓮

5月の終わりに我が家へ来た、つるバラ(アンジェラ)が3度目の開花。
苗を植えた時、ヒョロヒョロと頼りなげで、
始めの花が終わってからはちっとも芽を吹かなかったのに、
ひと月ほどして根元から丈夫そうなシュートを出し始め、
猛暑の中、葉焼けやダニやアブラムシと戦いながら、
何とか新しい葉っぱと花芽をつけてくれた。
このひとえの小さな咲き方が、恥ずかしそうなのに誇らしげで、可愛い。
冬までにあと何回がんばってくれるのか、楽しみ。

この時期、あちらこちらで「蓮の花」が話題になる。
これまで、あまり関心を示さなかった親方が今年、蓮を一株買ってきた。
6月末から7月始めにかけて、一つ花を咲かせただけで、
今は茶色の葉っぱがカサカサつんつんしている。
ピンクの八重咲きでとても見事だったけど3日ほどで終わってしまった。
ちょうど忙しい時で写真を撮る間がなかった。残念。
大賀蓮という名前だと、三河の植木屋さんが掲示板で教えてくれた。
開きそうで開かない、ギュッと頑固そうなつぼみも、良かったなあ。
来年が楽しみ。
次々咲く花、1年に1回がんばる花、どれもこれも、それなりに、
咲く、という自分の任務だけを考えているようで、
そう言えば、怠けている花は見た事ないなあ。

↓伊東駅裏の松月院というお寺の蓮。観音様が見守っていらっしゃいます。
まだ蕾がたくさんあります。