日々のこと


8月?日/伊東の夏

夏8月10日は伊東按針祭の大花火大会。
按針祭というのは1604年(頃)ウイリアム・アダムス(三浦按針)という英国人が徳川家康の命を受け、伊東の松川河口で我が国最初の洋式帆船を建造したことを記念したお祭りで、ワッショイ、ドッコイというお祭りとは一味違う。
式典の来賓者もイギリス、オランダ、アメリカ、メキシコ等から○○参事官やら○○大使館などの肩書きで、実に国際色豊かだ。
5日から海でコンサートがあったり、なぜか灯篭流しがあったり、太鼓合戦などで盛り上げ、
10日の昼間はパレードだ。市長さんが家康に扮装したり、サンバチームの踊りや自衛隊、ボーイスカウトなどなど団体が参加する。
見物する人は万国旗の小旗を振る。
子供の頃、外国人が珍しくて、海軍の水兵さんを見たさにパレードを見物に行った。
ポパイのようなセーラー服と髪や肌の色が印象的だった。
そして、夜の花火大会は海岸一帯を使って盛大に行われる。
不景気だけど今年もなんとか寄付も集まったようで良かった。
このお祭りが終わると、「伊東の夏が終わってしまう」ような感じだ。
それでは観光地としていけない、と、何年か前から8月の終わりに「箸祭り」というのが始まった。
旅館で使う割り箸を供養し、手筒花火や打ち上げ花火と神輿パレードがあったりする。神輿が出ると、祭りらしくなって盛り上がるから不思議だな。

ともかく、この按針祭までに、というお客様が多いから、8月前半まで手入れや草刈りでギューッと予定がつまってしまう。
今年も、か細い体(?)はエンストせずに予定通りに進んで無事にお盆を迎えられる。ほっ。

年間をとおして管理させて戴く庭は、適時に剪定できるから花も良く咲き、木の負担も少ないが、夏か年末の一回ですべてを綺麗にする機会の方が多い。それをクリアーすることがプロなのだ。あまり考えると「趣味の園芸じゃないんだよ。」と、親方がよく言う。本来、秋まで待ちたくても、今、切る。もっと早く切りたかったが、今、切る。それが植木屋の仕事。依頼された時が「適時」となる。

もちろんお客様とよく相談して、切る木、切らない木を決めますが・・。


ここは6月にツツジ類は刈ってあります。夏は草刈と生垣刈り込みなど。
(↓前)

(↓後)

ここは、年に一回、夏にうかがいます。
(↓前)

(↓後)モヒカン刈りっぽい・・・けど、サッパリしました。

↓8月のヤマモモの剪定。実の収穫ではなく、木の姿を重視。