日々のこと(7月)

7月X日/ムゴンで仕事

植木の移植と芝生の張り替えの、リフォーム。今日で3日め。
初日、草ボーボーの現場を見て、
「ええーっ、芝がどこにあるのぉ?」
と、大声を出せば、親方が、キッとにらむから、ムゴン。
(とにかく、感情をむき出しにしての仕事は嫌いなのだ。
「痛い」「暑い」「えーっ」「ああーっ」「キャッ」とかは
なるべく口の中でモゴモゴと、呟くように言わなければ・・・。)
それにしても、着工前を写真にとっておけば良かったなァと、後悔。(記念に)
とりあえず、途中の様子。

草刈(石垣や狭い個所は手で、他は機械。)と
移植予定の植木の剪定までが終了し、
今日から、重機(ミニユンボー)を入れて、移植と整地にかかった。
2mから、4mのツバキ、モミジ、モチ、ツツジなどの移植。
お腹の中で、「手掘りでなくて良かった・・・。」と、思う。
TOMIも同感らしく、顔を見合わせ、うなずく。
ユンボーのバケットが一回ガーッとかじるのと、
手掘りでガッガッと30回掘るのと、イコールかなぁ。(基準はワタシ)
この暑さの中、救急車のお世話になるのはゴメンだ。
いつもムゴン気味に仕事をする親方であるが、
イップクの時、「暑いなぁ・・・。フーッ。」と、珍しく弱音をはいた。
彼も年をとったのですねぇ。ふふふ。


7月X日/親方が小学校の先生?/

伊東市立旭小学校は、敷地内の山に、
アスレチックなどの遊び場の他に、なんと、お茶畑とミカン畑があるのです。
小さなその山はぐるりと一回り歩けるように整備されています。
都会の学校では考えられない環境です。
私共では、お茶とミカンの施肥、消毒、刈り込み、剪定などの
やるべき最低限の管理をさせて頂いています。
(本格的に管理したら、教育管理課の年間予算の大半を使ってしまうかも。)
毎年、新茶を生徒が摘んで、製茶工場で加工しているとか。
最近の小中学校では、授業の他に教室以外での様々なお勉強があるらしく、
今回、植木屋さんから直接聞いたり見たりして、「お茶」を学びたい、とのこと。
うちは、お茶やさんではないから、あまり詳しくはないので、大丈夫かしら、と不安。
ネットで他人様のHPを参考にしたりして、プリントしたものを少し持参し、先生に手渡す。
さて、4年生50名程を前に、親方が話を始めた。(画像はこちら)
我息子達にいつも見下ろされているせいか、子供たちがかわいく見える。
「こんな時もあったのよねぇ」と、心の中でシミジミ。
肥料の質問等に照れながら答える親方先生。
実技(?)に移り、畑へ登って、刈り込みの仕方等をみせながら、
「こうして刈ってやるとまた、いい芽が出ます」等言ってから、
子供たちにも刈り込み鋏を使って刈らせたりした。
おとなしい生徒たちで、つっこんだ質問もなくホッと胸をなで下ろし、無事終了。
こんな機会をいただいて、普段は追求せずにいた「お茶」のことを、
あらためて考える事が出来て勉強になりました。
先生方に感謝申し上げます。


7月X日/芝張りでこだわること/

芝生の張り替えリフォームで、除草、整地から、1週間過ぎた。
なぜ1週間おいたか?
この時期、雑草の勢いは、かなりなもので、想像以上。
草ボーボーだった地面は15cmほど掘削して草の根を全部取り除いたが、
取り残しの根からツーンと新しい葉がでてくるのが、
ちょうど1週間おいた、この頃なのです。
一目でそこに根が残っているのがわかります。
一年草の細かい雑草は地面をかじっておけば、それまでですが、
多年草は小さな根が埋まっているだけで、菊の挿し木をしたみたいに、
よみがえってしまうので、完全にとりたいのです。
この、雑草全滅作戦が終了してから、芝を張るのが「こだわり」です。
今日は、それらのよみがえった雑草を細かく取り除き、もう一度ならして、
芝を張り終えました。(暑かったのでマイッタデス)
でも、絶滅作戦でこれからの雑草が安心という訳ではないので、
これからは定期的な除草と芝刈りのメンテが必要になってきます。

斜面には芝串を刺し、叩いて落ち着かせました。
最後に、厚めの板に棒がついた道具でドーンドーンと叩くと、
周りに響いて遠くで花火大会でもやっているような音がします。
原始的で人間ぽい作業のほうが対象物に体全体が近くなって、
よく見えて、感じて、私は好きだなぁ。
明日、目土をかけて仕上げをします。
とりあえず、本日の終了写真はこちら。


7月X日/目土入れ/

と、いうわけで、目土入れが終了。
目土はなるべく、現場の土質と同じようなものがいいようです。
今回の現場はとても良い畑の黒土で、土壌改良剤など全く必要なし。
同等の土を探して入れました。この土にも雑草がないか、注意。
均等に均すのも結構力仕事。
タイミング良く雨が降れば良いのですが、待っていられないので、散水。


7月X日/ユッカの根/
ツンツンしたかたーい葉っぱは、先が針のように危険なユッカ。
樹勢が強く、子どもを次々と根元に作ります。
別名、「キミガヨラン」。日の丸を思い出しちゃう。
そのユッカを伐根して、ツツジを植える、というので、
簡単に考えたいたら、ユッカの根にてこずってしまった。
6本程並んで植えてあったのですが、それらの間に掘っても掘っても、
根が出てきて、畑で芋掘りをしているみたい。
ショリショリとした、大和いものような根っ子です。
ダンプに軽く半分くらい。
帰り道、「滋養強壮にいかがですかぁ。って、売ろうか。」なんて笑った。


7月?日/みなしごハッチ

手入れ(専門用語で庭園管理)が続く。ありがたや、ありがたや。労働のヨロコビ。
今年、蜂の巣をいくつ撃墜したか、うーん、数えとけば良かった。10個ぐらいかな。
今日も、ひとつ。アシナガの、まだ小さ目の巣。
「ハチジェット」「ハチアブジェット」みたいな名前のスプレーが出回り、
植木屋さんは、うれしく思います。製造してくれて、ありがとう。
しかも、今年は今までより安い。
出始めのころは、「どうだ?」とばかりにかなり高価だった。
普通の殺虫スプレーより、遠くへ飛ぶみたいで、
もちろん、薬の強さもだいぶ違うのでしょう。
消化器の泡のように白くなるのもあります。
このスプレーで仕事中のハチを「ナムナム」してから、巣を落とします。
巣の中には、子どもが・・・。
かわいそうだけど、あんた達の親、短気で、すぐ刺すんだもの。
去年、痛い目にあってる私は、複雑な気分。
親方は、何年か前、顔を刺されてフーセンのような顔になりました。
命を落とすことすらある、というから、注意。
昔は、竹竿などの先に布をまいて火をつけ、ハチの羽を焼いて退治したとか。
刺されたら、お医者様に行くのが一番良いみたいです。
刺された個所にさらに注射を刺されます。(^-^)
でも、すーっと腫れがひいて楽になります。
時々、運良く生き残ったハチが「うん?巣はどこだ?」と、飛んでいる。
「みなしごハッチは、心優しく、たくましかったぞ。」
なんて、励ましてると、危ないから、気をつけてください。
専門的なことは「都市のスズメバチ」というHPをどうぞ。